【初心者】家庭菜園じゃがいも栽培|失敗しない土作りと育て方

【初心者】家庭菜園じゃがいも栽培|失敗しない土作りと育て方

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「家庭菜園でじゃがいもを育ててみたいけど、何から始めればいいかわからない…」

そんな不安はありませんか?大丈夫です。じゃがいもは手順を覚えるだけで、初心者でもしっかり育てられる野菜です。この記事では、畝のつくり方から収穫の見極めまでを順番に紹介します。

じゃがいもが初心者向きな3つの理由

理由① 土づくりが難しくない

じゃがいも栽培の基本は「畝幅60cm・株間30cm・深さ10cm」です。この3つの数字さえ覚えれば、土づくりは難しくありません。

水はけをよくするために畝を10〜15cm程度盛り上げるだけで、あとは大きく外れることはないでしょう。

トマトやナスのように支柱を立てたり、細かい温度管理をしたりする必要もなく、植えたらあとは自然の力で育ってくれるのがじゃがいもの強みです。

理由② 作業の流れがシンプル

栽培の流れはたった4ステップです。

  1. 種いもを準備する
  2. 畝に植え付ける
  3. 芽かき・土寄せで形を整える
  4. 葉が黄色くなったら収穫する

特別な技術は不要です。植え付けから収穫まで春まきで約3〜4ヶ月、秋まきで約2〜3ヶ月が目安。タイミングを少し意識するだけで、順調に育てられます。

理由③ 小さなスペースでも収穫できる

広い畑がなくても大丈夫。袋栽培や限られたスペースでも育てられます。45Lの培養土袋を使った「袋栽培」なら、ベランダでも挑戦可能です。

土の中からじゃがいもがごろごろ出てくる瞬間は、初めての方でも思わず笑顔になれる収穫体験です。

なお、植え付け時期は地域によって異なりますが、春まきは3月下旬〜4月中旬、秋まきは8月下旬〜9月上旬が一般的な目安です。寒冷地では春まきのみ対応している場合もあるため、お住まいの地域の気候に合わせて確認してみてください。

失敗しない畝のつくり方

サイズの目安:幅60cm・高さ10〜15cm・株間30cm

じゃがいもは湿気が苦手なので、畝を少し高めに盛り上げることが大切です。高さ10〜15cmあると水はけがよくなります。株間を30cmしっかり空けると、土寄せがしやすくなり、いもが育つスペースも確保できます。

畝の向きは、できれば南北方向にすると日当たりが均一になり、生育のムラが出にくくなります。

品種については、初心者には「男爵いも」か「メークイン」がおすすめです。男爵いもはホクホク系でコロコロとした形が特徴、メークインは粘質系で煮崩れしにくく料理の幅が広がります。育てやすさではどちらも大差ありませんが、好みの食感に合わせて選んでみてください。

土づくりのコツ:肥料は「入れすぎない」が正解

植え付けの2週間前を目安に、完熟たい肥(1㎡あたり約2kg)と元肥を土に混ぜておきます。ただし、窒素分が多すぎると葉ばかりが茂って実が育ちにくくなる「つるぼけ」が起きやすくなります。「少なめ」を意識することで、栄養がいもへ回りやすくなります。

また、じゃがいもは酸性土壌を好む性質があるため、石灰を入れすぎると「そうか病」という病気が出やすくなります。石灰は控えめにするか、入れないのが無難です。石や大きな塊は取り除き、ふかふかした土に整えましょう。

マルチは使う?使わない? 自分のスタイルで選ぼう

どちらでも育てられます。選び方の目安はこちらです。

・手間を減らしたい → 黒マルチあり(雑草・地温管理が楽)
・自然に育てたい → マルチなし(こまめな土寄せが必要)

黒マルチは地温を2〜3℃高める効果があり、春の植え付け時期に芽の出を早めてくれます。一方、夏の高温期には地温が上がりすぎることもあるため、秋まきの場合は使わないほうが安全な場合もあります。

自分の生活スタイルや作業時間に合わせて選ぶと、後悔が少なくなります。

植え付け〜育成管理のポイント

種いもの準備:芽を確認してから切ろう

市販の「種いも」は病気に強く、発芽が安定しているのでおすすめです。スーパーで売っている食用いもは病気を持っている場合があるため、種いも専用のものを選びましょう。

大きな種いも(50g以上)は2〜3等分に切って使えますが、必ず「それぞれの切片に芽がつくように」切ることがポイントです。切り口には草木灰を薄くまぶすと殺菌効果があり、腐りにくくなります。

切り口は植え付け前に1〜2日風乾させてから植え付けましょう。芽を上向きに、深さ約10cmで植え付けます。

芽かき:2〜3本残して、他は根元から取り除く

芽が10〜15cmに伸びたら「芽かき」の時期です。元気な芽を2〜3本だけ残し、残りは根元からすっぱり取り除きます。このとき、残す芽を引っ張らないよう、取り除く芽を片手で押さえながら作業するとうまくいきます。

最初は少し惜しい気がしますが、この作業をすることで養分が集中し、いもが大きく育ちやすくなります。芽かきを省略すると、いもが小粒になりやすいため、面倒でも必ず行いましょう。

土寄せ:いもの緑化を防ぐ大切な作業

株元に土を寄せて、いもが地表に出ないように守る作業です。芽かきの直後に1回目、その2〜3週間後に2回目を行うのが基本です。合計2〜3回こまめに行うと、いもが緑色になる「緑化」を防げます。

緑化したじゃがいもにはソラニンという有害成分が含まれるため、食べられなくなります。必ず行いましょう。

水やり:基本は雨まかせ、あげすぎ注意

じゃがいもは乾燥気味の環境を好みます。通常は雨だけで十分育つことが多く、むしろ水を与えすぎると根腐れや病気の原因になります。

ただし、いもが肥大する開花期前後(植え付けから約2ヶ月後)に極端に乾燥が続く場合は、週1回程度の水やりが有効です。

梅雨時期や雨が続くときは、畝の水はけをチェックしましょう。

病気・害虫の基本対策

家庭菜園でよく見られる病気は「疫病」(葉に黒褐色の斑点が出る)と「そうか病」(いもの表面がかさかさになる)です。どちらも連作(同じ場所で毎年じゃがいもを育てること)で出やすくなるため、3〜4年は場所を変えるのが予防の基本です。

害虫ではアブラムシやテントウムシダマシ(葉を食害する)が発生しやすいため、見つけたら早めに手で取り除きましょう。

収穫のタイミングと掘り方

収穫サイン:葉が黄色くなって倒れたら収穫OK

地上部の葉や茎が7〜8割黄色くなり、倒れ始めたら収穫のサインです。まだ葉が青い状態で掘り起こすと、いもの皮が薄くてすぐ傷んでしまいます。

葉がしっかり枯れてから、晴れが2〜3日続いた後の土が乾いているタイミングを選んで収穫しましょう。雨の日に収穫すると、いもが傷みやすくなります。

不安なら「試し掘り」がおすすめ

「本当にもう収穫していい?」と思ったら、まず1株だけ掘ってみましょう。大きさと数を確認して、十分育っていれば全体の収穫に進んでOKです。まだ小さければ、1〜2週間待てば大きくなります。

家庭菜園ならではの「確認しながら進める」楽しさがあります。

掘り方と収穫後の保存

  • スコップは株から15〜20cm離れた位置に刺す(いもを傷つけないため)
  • 掘り上げたらすぐに洗わず、畑で2〜3時間、表面を乾かす
  • 風通しのよい日陰で1週間ほどキュアリング(乾燥・皮固め)すると保存性が高まる
  • 保存は冷暗所で。新聞紙に包んで段ボールに入れると長持ちする

収穫後は2〜3週間以内に食べるのが美味しさのピークです。自家製のじゃがいもはスーパーのものとは別格の味わいで、シンプルにふかしいもにするだけで十分に甘さと旨みを楽しめます。収穫直後の新じゃがは皮ごと食べられるのも魅力のひとつです。

土の中からごろごろと出てくる瞬間は、何度体験しても嬉しいものです。これまでの積み重ねが実る、最高の瞬間を楽しみましょう。

初心者がよくある失敗と解決策

失敗① 水をあげすぎた

原因:「元気に育ってほしい」という気持ちから、毎日水をあげてしまった。
解決策:じゃがいもは雨だけで育つことが多い野菜です。「土が乾いたら少し」が目安。過湿になると疫病やそうか病が出やすくなるため、水のあげすぎには注意しましょう。

失敗② 土寄せが遅れてじゃがいもが緑化した

原因:気づいたらいもが地表に出ていて、緑色になっていた。
解決策:芽かきのあとすぐに1回目の土寄せを行う習慣をつけましょう。緑化した部分は取り除いて食べないようにしてください。ソラニンは加熱しても分解されないため注意が必要です。

失敗③ 欲張って一度に植えすぎた

原因:多く植えすぎて、芽かきや土寄せが追いつかなくなった。
解決策:最初は2〜3株から始めましょう。少量でも収穫の喜びは変わりません。経験を積んでから株数を増やすのが成功への近道です。

まとめ

じゃがいも栽培は、次の5つを押さえれば初心者でも安心して始められます。

  • 畝幅60cm・株間30cm・深さ10cmを守る
  • 水はけのよい土づくり(肥料・石灰は入れすぎない)
  • 芽かきと土寄せをタイミングよく行う
  • 葉が7〜8割枯れてきたら収穫のサイン(試し掘りで確認OK)
  • 最初は2〜3株から小さく始める

完璧を目指さなくて大丈夫。失敗しながら経験を積んでいくことも、家庭菜園の醍醐味です。ぜひ今シーズン、じゃがいも栽培に挑戦してみてください!