【初心者向け】自給自足を始めたい人へ|まずは小さな畑からはじめよう

小さな畑からはじめよう

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忙しい毎日の中で「本当に安心できる食べ物を、自分の手で作ってみたい」と思う人が増えています。
この記事では、初めて畑を始めた筆者の体験をもとに、自給自足ライフの第一歩をわかりやすく紹介します。

はじめに|なぜ自給自足を目指したのか

スーパーに並ぶ野菜や加工食品を見て、「これって本当に安全なのかな?」と不安になったことはありませんか?

私が自給自足を目指そうと思ったきっかけも、まさにそんな漠然とした「食への不安」からでした。なるべく添加物の少ないものを食べたい、無農薬の野菜を使いたいという思いが強くなっていきました。

けれど、完全無農薬の野菜を買い続けるのはなかなか大変。値段も高いし、売っているお店も限られています。ネット通販を利用する手もありますが、送料を含めると割高になることもしばしば。

そんな時に知ったのが、レンタル畑の存在でした。

「自分で野菜を育てられたら、どんなに安心だろう」「自分の手で作った野菜を、家族と一緒に食べられたら最高じゃないか」
そんな思いがふくらみ、ネットで近くの市民農園を探したのがすべての始まりです。

やってみてわかったこと

✅良かった点|育てた野菜が食卓に並ぶ喜び

実際に畑を借りて野菜を育ててみて、一番の収穫は「自分の手で食べ物を作る喜び」でした。

小さな種から芽が出て、日に日に育っていく姿を見るのはとても愛おしく、初めて収穫できた時は思わず「やったー!」と声が出ました。何より、その野菜を使った料理を家族が「おいしい!」と笑顔で食べてくれる瞬間は、何にも代えがたい幸せです。

  • 朝どれのトマトを冷やしてそのまま
  • 自分で育てたナスで作る麻婆茄子
  • 採れたてのピーマンをグリルして塩だけで

どれも「シンプル」だけど、野菜の味が濃くて、びっくりするほど美味しい。
「こんな味、スーパーでは出会えない」と実感しました。

さらに、成長の過程を日々観察するのも楽しみのひとつでした。芽が出た時、花が咲いた時、実が膨らんでいく時――その変化を写真に残すと、家族の成長アルバムと同じくらい大切な記録になりました。

⚠️ 苦労した点|自然は思いどおりにならない

もちろん、良いことばかりではありません。
最初は右も左もわからず、何を植えればいいのか、どう育てればいいのか全くの手探り。YouTubeや本で調べながら試行錯誤の日々でした。

特に忘れられないのは、とうもろこし全滅事件です。
甘いコーンを食べたくて苗を植えたのですが、育ったのはスカスカの実ばかり。理由を調べると「受粉がうまくいかなかったから」と知り、自然の奥深さを思い知らされました。悔しかったけれど、それが次の学びにつながったのです。

また、ナスを植えたときは肥料不足で実がつかず、追肥をしてようやく収穫できたこともありました。
「ちょっとした知識で結果が大きく変わる」――これも畑から得た学びのひとつです。

💡 意外だったこと|人とのつながりと心の変化

畑で出会う人との交流も、思いがけない喜びでした。
隣の区画の方に苗をもらったり、育て方を教えてもらったり。自然と会話が生まれ、週末の楽しみになりました。

また、土に触れていると不思議と心が穏やかになります。
「自然の時間」に身を委ねることで、焦りや不安が少しずつ和らいでいく――そんな感覚が得られました。

収穫したトマトをもつ手

暮らしの中で変わったこと

🌸 食材の選び方が変わった(旬・国産を意識)

野菜を育てるようになってから、スーパーでも自然と旬や産地を見るようになりました。春は菜の花、夏はトマト、秋はサツマイモ、冬はほうれん草。旬の香りは格別です。

🍳 料理のレパートリーが増えた

収穫した野菜でピクルスやトマトソースを作るうちに、保存食にも挑戦。「今あるもので工夫する力」が自然と身につきました。

🍂 季節の流れを肌で感じるように

春の芽吹き、夏の夕立、秋の風、冬の霜柱――カレンダーより自然が季節を教えてくれる。心が季節に寄り添うようになります。

🌱 「自分でつくる」ことへの価値観が変化

お金で買うより、自分で手をかけて作る。その時間と手間にこそ豊かさがあると気づきました。

四季

これから始める人に伝えたいこと

「畑をやってみたいけど、自分にできるかな?」と思っている方へ。
大丈夫、誰でも始められます。まずは小さな区画やプランターからでOK。
失敗してもまた耕せばやり直せます。畑はいつでも優しく受け入れてくれます。

スコップとジョウロ、軍手さえあれば十分。
お金をかけるより、手をかける気持ちが大切です。
芽が出た瞬間の感動、収穫の喜び、自然のリズムに寄り添う心地よさ――そのすべてが、暮らしをやさしく変えてくれます。

30日ミニ菜園ロードマップ

「できるかどうか」ではなく、「やってみたいかどうか」。
その気持ちが芽生えたときこそ、畑を始める最良のタイミングです。

まとめ

畑を始める前の私は、食べ物をただ“買うもの”だとしか思っていませんでした。
けれど、自分の手で種をまき、芽を育てるうちに、「食べることは生きること」だと実感するようになったのです。

家族との会話や地域とのつながり、そして自分自身の心の変化。
どれも、お金では手に入らない大切な恵みです。

一株のトマトでも、ベランダの小さなハーブでもかまいません。
その小さな一歩を踏み出すことで、暮らしは穏やかに、心は少しずつ満たされていきます。